主な登場人物

吉良時実

【公式サイト説明文】
「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」の
創設者であり、現政府の首相。
国民からの圧倒的支持を得ている。

【概要・変遷】

太正84年に起きた「帝都大厄災」から
見事日本を復興させ、
蒸気併用霊子機関に代わる
新エネルギー「ミライ」をもたらす等、
様々な実績から圧倒的な支持を集める
稀代の首相。

しかし、霊力塔を使ったミライの生成は、
新たな“魔”「降鬼」を生み出す原因であり、
吉良はそれを承知の上で運用し、
世間にはその事実を隠蔽していた。
天眼通を持つ大石をB.L.A.C.K.の司令に据え、
布陣を磐石のものにしようとしていたが、
真実を知った大石とは、
袂を分かつこととなった。

降鬼が発生するリスクを負ってまで
吉良が日本中からミライを集める理由は、
集めたミライの莫大なエネルギーを使って
「放神の儀」を成功させること。
それは、現世人類の体に
旧世人類「カンターポ」の魂を降ろして、
人類を書き換えるというもの。
また、太正84年の帝都大厄災も
放神の儀が完遂できなかった結果であり、
一連の事件の元凶であったことが明かされた。

放神の儀を成功させるためならば、
どのような犠牲も厭わない
冷酷な人物であるような描写が
見受けられるが、それは放神の儀の性質上、
今の世界に住む人々を重視する必要が
ないからである。

最終的に、帝国華撃団と大帝國華撃団B.L.A.C.K.⋯
そして彼女たちを信じる者たちの手によって
その野望は潰えることとなる。
その後は、まるで憑き物が落ちたかのような
穏やかな表情を見せ、考えを改めた。
帝都決戦後の詳細は語られておらず、
消息も不明。

ただ、彼は元から冷酷な人物だったわけでは
ない。
放神の儀およびカンターポについて
調査・研究をしていくうちに、
様々なしがらみや、
それを内包する今の世の中に絶望し、
精神が摩耗し切ってしまったのだ。
そして結果、放神の儀によって現人類
そのものを消し去るという結論に
至ったのである。

苗字こそ違うが、咲良なでしこの父であり、
しのの祖父である。
また、統星プラナは帝都大厄災(放神の儀)で
霊力が減衰してしまったしのの代替品として
生み出されたクローンであるため、
血縁上、プラナにとっても吉良は祖父となる。