用語辞典

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大帝國華撃団B.L.A.C.K.霊子水晶霊子甲冑
霊力乙女丸さん
B.L.A.C.K.0期放神の儀淡路至留波
咲良なでしこの
現役時代
澪標(みおう)
ミラノ
マジュとアンジュの
出会い
夜門(よど)コハク暁 (あかつき)
アリス
鵲裳(からすき)
シヅキ
石籠(いづら)
セイラ
光武二式
[SS型]

大帝國華撃団B.L.A.C.K.

16年前の大厄災後に設立された
政府直属の戦闘部隊だ。
通称“B.L.A.C.K.”と呼ばれているね。
歌劇やコンサートを行う歌劇団でもあるが ・・・
何やらきな臭い連中さ。

青島きりん談

霊子水晶

人の霊力を取り込んで増幅させ、
汎用的に使える“霊子エネルギー”に
変換する素材で、霊子機関のコアパーツだ。

太正84年の大厄災以前は
大型のものから、小型高集積されたものまで
ほとんどの機械に組み込まれていたらしい。

それが大厄災のときに発生した
霊子パルスで全部破壊された。
その後、ミライエネルギーが普及してからは
ほとんど使われなくなったらしいね。

ただ、青ヶ島は霊子パルスの
影響範囲外だったらしくてね。
島にあった機械はだいたい、
大厄災以前の前に製造された
霊子水晶搭載のものだったよ。

この霊子水晶、昔は人工的に
製造されてたらしいけど、今は作られてない。
資料によると少量だけど高性能な
天然物もあるらしいね。

青島ふうか『解体日誌』より

霊子甲冑

霊子甲冑ってのは、
昔の帝国華撃団が使ってた戦闘兵器だね。

特殊な合金製の機体に
“蒸気併用霊子機関”っていう動力装置を
搭載して、人が乗り込んで戦ってたって
資料には残ってるよ。

青島ふうか『解体日誌』より

霊力

人が誰しも持っている生命力のエネルギー。
それが霊力じゃ。

霊力が高い人間は強い意思を持つ傾向にあり、
霊子甲冑など霊子兵器を扱える。

ミライエネルギー文明は霊力塔を使って
人々からこの霊力を吸い取ることで
成り立っているのだ。

青島きりん談

乙女

ひとたび魔が現れたならそれと戦い、
魔を祓うことで世の平和を守る。
そういう使命を持った少女たちのことだ。

青島きりん談

丸さん

おっちゃんはあたしの
メカニックの師匠だ。

今は青ヶ島でうちの整備工場の
スタッフやってるけど
昔はどっかデカイとこの
メカニックだったらしい。
詳しくは聞いたことないけど。

機械のイロハは全部
おっちゃんから教わったんだ。

けど、霊子ドレスの整備や調整なら
あたしは毎日やってる分
もう、おっちゃんにも
負けない自信があるぜ!

そういえば、おっちゃんも
映ってる記録映像がどっかに
あった気がする。
久しぶりに見てみるかなぁ・・・

青島ふうか『解体日誌』より

B.L.A.C.K.0期

そもそも、“B.L.A.C.K.”は
私、最明クルミと鵲裳シヅキの
ふたりで始めたもの。
(正確には今はぬけてしまった
 メンバーもいたけれど・・・)

帝都で立ち上げて、ちょっと有名になり
地方のイベントなんかにも参加して
全国を飛び回っていた。

あれがクルミのB.L.A.C.K.
B.L.A.C.K.はクルミたちのもの・・・

それが吉良首相の目にとまり
政府公認のグループとなることになった。
設備も衣装もマネージャーも
一流になり、観客も一気に増えた。

自分たちのパフォーマンスが
認められて純粋に嬉しかった。

そこにアイツが現れた。

いつの間にかクルミのB.L.A.C.K.の
センターに立っていた
統星プラナが──

『最明クルミの日記』より

放神の儀

二、三十年まえから秘密裏に
行われてきたという霊的実験。

吉良様も関わっているらしく
だとしたら、この国を
導く力になるものに違いない。
ミライエネルギーと
関係があるらしいけれど・・・

引き続き調査をしよう。

『統星プラナのメモ』より

淡路 至留波

近畿総督ルシファー・・・
お父様の本当の名前ですわ。

お母様が亡くなり
お金で苦労に苦労を重ねて
お父様はその名を捨ててしまった・・・

いつか、優しかった
あのころのお父様に戻ってくれる日が
来るでしょうか・・・

『淡路のぎくの日記』より

咲良なでしこの現役時代

太正70年代、なでしこは帝国歌劇団に入り、
娘役、男役どちらもこなせる女優として
たちまち人気となった。

あやつの舞い歌う姿と言葉には
人々を惹きつけ、心に希望の火を
灯すような力があった。

舞台後にファンから送られる手紙は
いつも箱からあふれんばかりだったよ。

加えて、70年代後半に起きた
降鬼出現事件で、なでしこが
光武に乗って人々を守ったことは
いまだに多くの人々が覚えておるのだろう。

“帝都を守り、照らす希望の星”

あのときはそのように呼ばれ、
雑誌や放送で、なでしこの姿を
見ぬ日はなかったからな。

青島きりん談

澪標(みおう)ミラノ

最も新しく加入したN12、澪標ミラノ。
特異な2人を除けば、ナンバーは最も低い10。
とはいえ演技も戦闘も目を見張らせる実力者で
早くも“新世代エース”との評判が立っている。

確かに、ミラノの才覚は並外れている。
ここまで“才覚のみ”で上り詰めたN12は
後にも先にもミラノだけだろう。

“努力したら天才じゃなくない?”と公言し
最も少ない練習量で他のB.L.A.C.K.を圧倒する。
専用霊子スーツ“翠玉”も、
最低限の装備しか持たず、
“これだけで充分”と周囲にはばからない。

だが実際は、才能にあぐらをかくに
留まっており、
私から見れば未熟な点も多い。
ただ、それは裏を返せば、N12にあって
なお伸びしろの塊だということ。
誰もが才能を認める、
手のかかる新人というわけだ。
ミラノは、私の預かりとする。
異論はないな?

メイサとミヤビ、ある日の会話

マジュとアンジュの出会い

太正100年記念祝典の少し前、
私は九州の降鬼出現現場で、
金色の髪に着物姿の少女と出会った。

彼女は、その小さな見た目に反して
人を助けるために降鬼の前に立ちはだかる
勇気と正義感の持ち主だった。

彼女の名は確か“アンジェリカ”。
侍にあこがれているという彼女は
私のことをアバレ将軍になぞらえて
ジンサンと呼んだ。

そして、種子島でもう一度会ったとき
彼女はこう言った。

「どうしたら、あなたみたいナ・・・」
「みんなに褒められる サムライになれるノ?」

私を見つめるあの真っすぐな目・・・
あの目に真剣に向き合える私でいたい。
そんな風に思える出会いだったわ。

『風雪マジュの日記』より

夜門(よど)コハク

N12のナンバー4、夜門コハクか。
・・・ミヤビ、お前になら話してもいいだろう。
私が最も警戒しているN12だ。

歌劇、戦闘、作戦立案、作成遂行、
そして素行に至るまで、すべて申し分ない。
専用霊子スーツ“黄玉”の大鎌に助けられた
N12も少なくはないだろう。

しかしコハクは・・・何か、私たちと
見ているものが異なっているように思える。
N12となって吉良様に抜擢されたというよりも
吉良様の目に留まるためにN12に入った・・・
言動の端に、時折そのように感じることがある。

今は、アリスのお目付役として
動いてもらっているが・・・
そう。実際は、アリスがコハクのお目付役だ。
そして恐らく、
コハクはそれにすら感づいている。

ともかく、帝国華撃団との一件が収まるまで
コハクについては様子見とする。
お前も、コハクには充分に警戒しろ。

メイサとミヤビ、ある日の会話

暁 (あかつき)アリス

N12のナンバー9、暁アリス。
通称“笑わないスタァ”。
それも当然のこと。
なぜなら、暁アリスは人間ではなくて
人型の機械──人造のスタァなのだから。

機械にN12が務まるかどうかの
実地運用試験──
政府最高技官はそう言っていたけど
事の本質はそうじゃない。

偶然の産物とはいえ、
人が、技術によってN12に匹敵する
戦力を生産できたということ。
もし量産が可能になれば、吉良様とあいつが
組織化しようとすることは当然。
そのとき、私はどちら側につくか──
ふふふ。
そんなの、決まっているけど。

「アリス、お腹すいた?」
「私に食事は必要ありません。夜門コハク」
「たとえ話よ。頭固いんだから」
「はい。頭部の強度は、私の専用霊子スーツ
 “電”の鉄拳と同じです」
「それは大した石頭ね」
「ありがとうございます」

・・・やれやれ。褒めてないんだけど。
アリスのガラス玉のような瞳──
この目は、政府に情報を送り続けている。
だから仲良く、大人しくしておかないとね。
見張られ続けている限りは。

コハクとアリス、ある日の会話

鵲裳(からすき)シヅキ

最も古く最も謎多きN12、鵲裳シヅキ。
演技も戦闘も、N12においてトップクラスの存在。
専用霊子スーツ“瑠璃”の長刀を自在に操り
力、技、知恵、経験・・・
すべてにおいてハイバランス。
人望も厚く、精神面も安定していて、
まさに理想的なN12と言えるわ。

だけど何故かしら・・・
彼女は“今のB.L.A.C.K.”に
執着が薄いとしか思えないの。

あそこまでの実力者でありながら
“一番下のナンバーを与えて欲しい”と
進言するのも、そう。
本人は“吉良様の特命で、単独行動も多いから”と
言っているけれど・・・

まるでスタァとして喧伝されることから
距離を置きたがっているかのような・・・
メイサ、あなたはどう思う?

ミヤビとメイサ、ある日の会話

石籠(いづら)セイラ

N12のナンバー11、石籠セイラだ。
こんな下っ端の数字なのは、
命令違反を続けるうちに、
どんどん下がってったから。
ま、10より下は一線引かれてる感じだな。
アタシもシヅキも、仲良しこよしの柄じゃねえ。

このスーツか?こいつの名前は“蒼玉”。
砲門だらけだが、ちまちま撃合いなんざしねえ。
あんたの懐に潜り込んで、
超至近距離からぶっ放すようにできてる。
火力と速さだけを追求した機体、最高だろ?
アタシは、所構わず暴れるきかん坊でね。
それに嫌気が差した政府がくれた
イカした玩具ってわけさ。

ああ。お察しの通り、
アタシは芝居とか歌劇とか、
思い入れは少なくてね。
ただひたすら強いヤツとやりあいたくて、
強いヤツが集まる場所を探してたら──
大帝國華撃団B.L.A.C.K.に居たってだけ。
メイサは双子の姉だが、
アタシの狙いはメイサじゃない。
もっと極上の、絶対孤高のスタァ様さ。

あんたら全員ぶちのめしたら、
プラナとやりあってもいいって
吉良から言われてね。
そのつもりで来たんだが・・・
驚いたよ。
帝国華撃団にも、あんたみたいな
極上品がいるなんてね。

さあ、始めようぜ。
本能むき出しの、生きるか死ぬかの戦い。
ここから先は、獣の時間だ。

石籠セイラ、帝都決戦にて

光武二式[SS型]

この霊子甲冑“光武二式”は太正10年代に
帝都を守った機体のレプリカです。

私が帝国歌劇団に入った平和な時代には
英雄の偉業を称えるため、大帝国劇場の
ロビーに展示されていました。

しかし吉良の企みによって
降鬼が出現したことで、
実戦に使用されることとなりました。

ところがいざ、
私がこの機体に乗るとなったとき、
私には霊力が平均的な人々と同じくらいしか
ないことが判明したのです。

それでも、この霊子甲冑が動いてくれたのは
丸さんら当時の整備班が高度に小型集積化された
独自の蒸気併用霊子機関を搭載してくれたから。

大厄災によってそのころの機関は
破壊されてしまいましたが、
丸さんはその後、試験機を経て
さらに高性能な私用の蒸気併用霊子機関を
作ってくれました。

この機体はオリジナルを操った英雄を含め、
たくさんの人々の思いを背負っている・・・
私はそれを受け継ぎ、次の世代に
伝えていきたいと考えています。

咲良なでしこ談